2018年12月6日木曜日

クリスマスディズニー2018・三日目

最終日の朝、ホテルの朝食会場からの眺めです。
今回の旅は、本当に気候に恵まれた3日間でした。

さて、朝食後はスーツケースを引っ張ってランドへ。

お目当てのパレード、ドリーミング・アップ!までは時間があるので、ファンタジーランドでアトラクションでも乗ろうかなと思っていたら、すでに場所取りをしている人が多くて、最前列は埋まり始めていました。
ということで、我々も場所取り開始。幸い、ウェスタンランド周辺にまだ空いている場所がありました。

場所取りしながら、トイレに行ったり撮影したり。
↑ウェスタンランドのクリスマスデコレーション。↓は35周年ミッキー。


ファンタジーランドの35周年ミッキー。

アドベンチャーランドの。
去年と今回で、35周年ミッキーはコンプできたかな?

この日は陽射しが強くて、日陰に場所をとって正解でした。


ベイマックス大人気ですね。
エレクトリカル・パレードにもそのうち登場しそうな勢い?
楽しい旅も終わりに近づき、もうすぐ新幹線の時間です。
早い?
いや、春休みや夏休みと違って、翌日から子供は学校があるので、早めの新幹線にしたんですよ。
ファンタジーランドでちょっと遊んで、クリッターカントリーのグランマ・サラのキッチンでココアを飲んだら、パークを出ました。

ディズニー旅行、楽しいんですが、わたしゃたまには温泉宿でだらだらしたいです…

って言うと、家族(主に子供)から怒られるんですけどね~(^_^;

クリスマスディズニー2018・二日目


壁の中の排水管(?)の音が気になって眠れぬ夜も明け、旅行二日目の朝がやってまいりました。
上と下の写真は、「変なホテル」朝食会場の壁。


朝食会場はホテルとは別棟になっていて、いったん外へ出なければなりません。
隣の建物だから、すぐなんだけど、屋根がないので雨の日なんかはけっこう不便なんじゃないかなぁと思いました。

朝食へは遅めに行ったせいか、テーブルは空いていて、ゆっくり食べることができました。
朝食はビュッフェ形式で、子供が喜びそうな恐竜の形をしたチキンナゲットあり。
洋食メニュー多めで、朝食にはお粥を食べたい私にはちと不満でした…。

朝食後、荷物をまとめたら出発。
送迎バスを待たずにタクシーを呼んで、ボンボヤージュ前で降ろしてもらったんですが、ボンボヤはいつも舞浜駅からすぐの二階の入口を利用するため、一階の入口ってどこだっけ???となり、結果、かえって遠回りしてしまいました。
うーん、いつもと違うことをすると、やっぱりいろいろ時間がかかりますね(^_^;

まあそれはさておき、ボンボヤでスーツケースを今夜のお宿である我らがエミオンに送ってもらう手続きをしたら、身も心も軽く、ディズニーリゾートラインのリゾートゲートウェイ・ステーションへ。今日の目的地は、シーです。

到着したら、マリタイム・バンドに遭遇。

その後、イッツ・クリスマスタイムの抽選。
抽選締め切り時間に近い方が当選確率が上がるとのことで、ギリギリに行ったら、抽選会場がけっこう混んでいて、締め切り時間を過ぎてしまうんじゃないかとひやひやしました。
が、本当にギリギリ間に合って、無事チケットを手に入れました!

我が家は三人なので、一人ハズレてしまったわけですが、それでも3分の2の確率ってすごいです。
前の列のチケットは子供にゆずって、私はちょっと後ろのエリアだったのですが、それでも充分にショーをたんのうできました!

さて、昼のハーバーショーが終わったら、夕食まではパーク内をぶらぶら。
 ミステリアス・アイランドの35周年ミッキー像。海底二万マイルのコスチュームですね。

 アラビアン・コーストで、35周年ミッキーとファンカストさん。

歩き疲れたので、スルタンズ・オアシスで休憩。
チャンドゥの顔のパッケージがかわいいカレーまん。あんまり辛くなくて美味しかったです♪
赤い帽子の部分は小さな肉まんになっていて、一度に二つの味が楽しめます。

 ロストリバーデルタのクリスマスデコレーション。
夜になると光るしかけになっているようです。撮影できなくて残念!

 ポート・ディスカバリーのアトモスフィア、ウィンド・ワンダラーズのお三方。
5分くらいの短いコントですが、真ん中のコミネさんがおとぼけで、とてもおもしろいです。

ちょっと写真が前後してますが、ロスト・リバーデルタの35周年ミッキー。

これはポート・ディスカバリーの。

そしてこれはアメリカン・ウォーターフロント。夕食をとるために予約しておいた、レストラン櫻へ向かう途中で撮影。
だんだん暗くなってまいりました。

櫻の店内に入ってすぐの場所に、大きなツリーがありました。
席への案内を待つあいだ、撮影していたら、店員さんがコッソリ

「隠れミッキーがいますよ」

と教えてくれました!
 こういう小さなお楽しみがあちこちにあるのも、ディズニーならではですね。

夕食後は、夜のハーバーショー、カラー・オブ・クリスマスの場所取りをするため、ポンテベッキオ橋へ。去年は12月だったこともあって極寒と強風との戦いでしたが、今回は11月。圧倒的暖かさです!

SSコロンビア号の夜景を撮影する余裕もありましたよ!

去年は寒さのあまり、撮影しているとカメラを持つ手の感覚がなくなり、ズームも思うようにできませんでしたが、今回は余裕です。

輝くツリーがきれいです。

ミッキーマークのクリスマスツリー。

去年撮影したときは、ほとんどポンテベッキオ橋のほうを向いてくれなかったミッキーですが、今回、最後にちょっとだけ、こちらへ手を振ってくれました~!うれしかったです!

さて、ショーも終わったし、そろそろホテルにもどります。
でもその前に、ショーウィンドーをぱちり。

帰りに見つけた、おもしろウィンドウ。
歌がヘタクソだったら、あの鉄の重り(アンビルというらしい…トム&ジェリーのアニメなんかによく出てきますね)がドナルドを直撃するわけですね。おそろしや~

というか、ミッキー&ミニーではありえないツーショットですね。ドナルド&デイジーってこういう関係なのね…w

さて、明日はいよいよ最終日!続きます!

2018年12月5日水曜日

クリスマスディズニー2018・一日目&変なホテル泊まってみた

11月の三連休、日並びがよかったのでディズニーに行って参りました。
行きの新幹線も混んでましたが、目的地も大混雑。まあ想定内だけどね。

がんばって撮影したタペストリー。デジカメのズームはやっぱり偉大。

にも撮影したけど、今回も撮影してまわりましたよ、35周年の金色ミッキー。そういえば、彼は今年で卒寿だそうで、おめでたさも二重ですね!
ちなみに、これはアドベンチャーランドで撮影。

今回のディズニー旅行で気づいたのですが、ななんと、ランド・シーともに、

トイレが全部、シャワー付き暖房便座に変わっていました!

冬のおでかけのネック、冷たくて寒いトイレ問題解決ですよ!ありがとう、ディズニー!

ランド内のトイレの数も、地味~に増えていますね。
私が今回発見したのは二カ所で、

★チャイナボイジャー(アドベンチャーランド)のそば
★ラケッティのラクーンサルーン(クリッターカントリー)のそば

どちらも表通りから離れた場所だからか、空いていました。これからの季節、覚えておくといいかもですよ!
ほかにも穴場だと思うトイレは、

★キャンプ・ウッドチャック・キッチンの隣

どれも奥まった場所にあるのでちょっとわかりづらい(しかも景色と同化してるし)ですが、そのおかげで空いています。

さて、一日目は残念ながらドリーミング・アップ!には間に合わず、ディズニー・クリスマス・ストーリーズだけを見て、早々にパークを後にしました。

なぜなら、今回は、常宿であるエミオンではなく、浦安にできたばかりの「変なホテル」に泊まるから!

スーツケースを転がして、初めて舞浜駅北口へ。目印の銀色時計台前で待つことしばし。やってきた送迎用のマイクロバスに乗車し、今宵のお宿へ。

フロントで大歓迎してくれたのは、恐竜さんたち!
大迫力(笑)
フロントクラークも恐竜でした。ま、「ようこそ変なホテルへ」ってしゃべるだけで、チェックイン作業は客自身が液晶パネルにむかって自分でやるんですけどね。
でも、ダンナが撮影用のビデオカメラを出したりするのを待って、液晶の前でぼーっとしてたら、奥から人が出てきてくれました(^_^;
すみません(^_^;

名前や住所を確認し、サインをしたらカードキーが発行されます。超簡単!

ここのフロントは基本無人なので、セキュリティ上の理由からだと思うのですが、エレベーターもカードキーがないと乗れない仕様。

各フロアに自販機コーナーがあるのは便利でした。お風呂上がりにコーラが飲みたい私は、1本買って部屋へ。
部屋の広さは、普通のビジネスホテル並で、床にスーツケースを広げたら「狭!」ってなるような感じでした。
お風呂はトイレと別、洗い場と浴槽別で、それはいいんだけど

脱衣室がない。

ドアを開けたらいきなり風呂場。ビジホクオリティ。
洗面所も狭い。
浴室にシャンプー、リンス、ボディソープが完備されているのはともかくとして、

ボディタオルがアメニティにない。

完璧に油断してました。そう、ビジホはそうよね~。忘れた私がマヌケなのよ。

なんとかお風呂に入って出てきたら、部屋着はワンピースタイプ。スパワールドなどで見かける「館内着」みたいな感じのアレです。風呂に入る前にコーラを買っておいて本当によかった。あの「館内着」を着て廊下をウロウロするのは、私個人としてはちょっとありえませんね。

ところでこのホテル、「変なホテル」というだけあって、一般的なビジホと違う点がフロントのほかにもありまして、各部屋に一台、「タピア」という名前の卵形をしたポンコツAIが常駐しております。
部屋の明かりをつけてくれたり、テレビをつけてくれたり、おしゃべりにつきあってくれたりするわけですが、マイク性能がおそらくこどもの声の高さ・大きさに合わせてあると推測され、「やや甲高い、大きい声」そして「二語文」でないと、うまく反応してくれません。
おもしろいはおもしろいんですが、部屋の明かりやテレビなんかは、正直、「自分でやったほうが早い…」と思いました(^_^;

さて、就寝…なんですが、なんということでしょう、壁の中から他の部屋の排水音(?)が響いて、うるさいのなんの。
最初は換気扇の音かなと思ったんですが、どうも違って、明らかに壁の中から聞こえてくる。しかも、「ゴロゴロ」と「ザーザー」が混じった独特の音で、とにかく耳に付く。
夫と娘はまったく気にならないようで、スースー寝ているのに~。

私が神経質すぎるのか…(-_-)

そんなわけで、寝入ったのは明け方になってからでした…。
続きます。

2018年11月13日火曜日

エノコログサを食べてみた

エノコログサは、いわゆる「ねこじゃらし」と呼ばれる、フッサフサな、ありふれたイネ科の野草です。
どれくらいありふれているかというと、道を歩いていてみかけない方が難しいくらい、本当にどこにでも生えています。

で、これが「食べられる」と聞いて興味が湧いたので、試してみました。
いざ、プチ人体実験!

ネットで調べてみると、エノコログサが可食だということはわりと知られているようで、試食ブログがたくさんヒットします(このブログもその仲間入りを果たすわけですがw)。

そのうちの一つに書いてあったのですが、エノコログサは、雑穀である粟(アワ)の原種だそうで、それなら人間が食べられるというのも納得がいきますね。

ただ、やはり米などと同じく生食では人の胃腸によろしくないようなので、衛生面からも加熱必須です。

調理方法は米と同じで、
①乾燥
エノコログサの穂が青い場合は、刈り取った稲穂をしばらく干すように、しばらく天日にあてて乾燥させないといけないそうですが、私は近所の公園で、ほどよく乾燥した穂を選んで5本ばかり摘んできました。トップの写真は、そのうちの一本です。

②脱穀
これは私だけなんでしょうかね~、穂の中に小さな羽虫がいたので、まずはそれを取り除くのが骨でした(穂を接写しなかったのは、虫がいたからです…)。
それから、乾燥したエノコログサの穂を指でもんで、ツブツブを採取。

粒はゴマよりも細かいので、鼻息などで飛ばさないように注意ですw

あと、エノコログサの細かい毛が一緒に取れるので、ピンセットや箸などで取り除きましょう。まあ多少残ってもOKです。

③洗浄
他のブログでは見なかったんですけども、虫がついていたことと、細かい砂埃とかついていたらいやだな~という理由から、私は洗浄を試しました。

が。

エライ目に遭いました…orz
賢明なる読者諸氏は、「濡れ手に粟」という言葉をご存知と思いますが、あれを実地で体験してしまいました。
もーう、手に小さい粒がくっつくことくっつくこと!

しかしまあどうにかこうにか、卵焼き器(小さいフライパンがこれしかなかったので)に粒を移して、いざ、加熱です。

④加熱
加熱は、弱火で5分くらいでいいと思います。
プチプチと弾ける音がして、白っぽかった粒がやや褐色になり、香ばしいかおりがしてきたらできあがりです。
こんな感じ。

さて、食感ですが、ゴマとか、ケシの実っぽい感じです。味は無味。

不味くはないですが、とりたてておいしいわけでもない…というのが率直な感想ですね。

縄文時代であれば、これも貴重な栄養源だったのかなぁとか、米もこんなふうに炒って食べていたのかなぁ、と、しばし古代の暮らしに思いをはせたのでした。

2018年10月13日土曜日

USJハロウィン2018

ユニバーサル・サプライズ・ハロウィーン2018に行って来ました!
と、その前に注意。
このハロウィン記事は、昼間のUSJしか撮影しておりませんので、まったく怖くありません!
怖いのを期待して見に来てくださった方、大変申しわけありません!


トップの写真は、私がパークに到着したときちょうど開催中だった、ハッピー・トリック・オア・トリートの模様。
たいへん盛り上がっておりましたが、うちの子供はもうキャンディもらうような年齢でもないんで、素通りです(笑)

パークゲートはスペパレのままだったので、撮影してません。
が、毎年変わるバナーはやはり見逃せないので、1枚だけ撮影。
今年はキティとスヌーピー。


おみやげ屋さんのショーウィンドウのミニオン・バンパイア。
写真ではわかりませんが、後ろのコウモリは実は点滅しています。
そしてお約束のように写り込む筆者(笑)

本日のお目当ては、今年の前半にオープンしたばかりのアトラクション、「ミニオン・ハチャメチャ・アイス」。
相当並ぶのではと覚悟して行ったんですが、そうでもなくて拍子抜け。だいたい1時間前後で乗れました。

 プールを凍らせて氷上レースをするという設定のアトラクションなので、プールにありそうな↑のような注意表示があちこちにあります。

 このプールで開催された、シンクロナイズドスイミング大会の優勝チーム、表彰の様子。

この掲示板もいちいち笑えます。
特に右下の「Lost & Found」では、誰かが失くしたアヒルちゃんを、別のミニオンがちゃっかり売りに出してたり…おーい、それって大丈夫?(^o^;


上の写真中央でミニオンが乗っているのは、冷凍光線発射マシンという設定で、ライドが動いているあいだ、細かいミストが吹き出すようになってます。
今の時期は涼しくていいけど、真冬になったら寒いんじゃないかなぁ~(^_^;

乗ってみると、思っていたほどライドの動きは激しくなく、チビッコも楽しめる、まったりと絶叫のちょうど真ん中か、ややまったり寄り、といった感じの乗り心地でした。
ライド1台に4人乗れるのも、さほど混雑してなかった理由かもしれません。一度にフライング・スヌーピーの倍のお客をさばけるものね。

さて、本日の目的が終わってしまうと、とたんにやることがなくなったので、パーク内を散策しつつ、あれこれ撮影。

みごとにバラバラなこの3枚。一番上は、すでに準備中だったクリスマスツリー。ま、もう10月ですもんね。
中段は、ジュラシック・パークで見つけた表示版。夜、ここに出没するゾンビの種類が表示されてます。
下段は言わずと知れたホグワーツ城。
今回、ハリーポッターエリアに行ってみてちょっと驚いたのが、入口からホグズミード村までの並木道に植えられている木がスッカスカだったこと。おそらくは台風の影響でしょう、伐られたり、添え木で補強されている木も見かけました。思わぬところで、先月の台風がいかに強烈だったかを目の当たりにしました。

そろそろ帰るか〜と、ゲートに向かって歩いていたら、見つけたのが↓の写真。
スペファンでは今、エヴァXRライドが期間限定復活しているとのことなのですが、何このゲートのクオリティ!



すごすぎない?

アンコールのほうがグレードアップしてるってどうゆうこと?
いや〜、子供連れでなくて、時間があったら入ってみたかったなぁ!といっても、シングルライダーでも170分待ちというのは、年寄りにはちとキツそうですが(^.^;

ちなみに、この日、ゲートを出て帰途についたのは、午後2時前後。
ゲート前にも、チケットブースにも、まだまだ人が並んでいました。
だよね、ハロウィンは午後が勝負だもんね…。
いつか私も、夜ハロウィンのレポをアップできる日が来るのかな〜(¯―¯٥)

2018年10月10日水曜日

超簡単スイートポテトパウンドケーキ

こういうのって普通はレシピサイトに投稿すべきなんだろうけど、まあいいや。
秋ですね、ってことで、さつまいものパウンドケーキです。
ハロウィンならカボチャでしょうというツッコミが聞こえてきそうですが、無視の方向で。
我が家の人気デザートの一つです。
レシピは以下の通り。

(18cmパウンドケーキ型1個の分量)
さつまいも(蒸して皮をむいたもの)200g
ホットケーキミックス100g
ケーキ用マーガリン(または無塩バター)50g
砂糖30g
牛乳50cc
卵1個

さつまいもは粗くつぶしてマーガリンを練り混ぜ、同じボウルに他の材料を入れてさらに混ぜたら、型に入れて180℃に温めたオーブンで25分くらい。竹串を刺してみて生地がついてこなければできあがり!

レシピは以上です。

実はこのレシピ、もともと卵は入ってませんでした。ネットかどこかで拾ったさつまいもクッキーのレシピだったんです。
それがどうしてパウンドケーキになったかというと、私が間違って卵を入れてしまったため、生地がまとまらないのと、我が家の小さな電気オーブンでは、クッキーを一度に何枚も焼けなくてめんどくさいのとで、全部パウンド型に入れて焼くという暴挙(?)に出ることにしたんですね〜
まあ結果的に美味しいものができたので、めでたし、なのですが。

私は今は亡き曾祖母から、
「芋や豆の皮むく子は、死んだら地獄で焼けた石の皮むかされるで!」
と言われて育ったので、実はさつまいもの皮をむくのに罪悪感があります(汗)
しかし、このケーキばかりは、皮を入れると味や食感はともかく、見た目があまりよろしくないので、心の中で曾祖母に謝りながらむくことにしています(^_^;)

2018年10月2日火曜日

片野ゆか『犬部!』感想

帯のアオリが虚しい本に当たる確率が高い気がする今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

この本は、北里大学獣医学部に実在のサークル、「北里しっぽの会(正式名称:北里大学犬部愛好会)」の創設から、ある事件による活動停止、そして再開にいたるまで(おおまか2004年から2009年まで)を書いたノンフィクション本です。

動物ものっていうと、一般的にはいわゆる感動ポルノの急先鋒といいましょうか、愛と感動、涙と笑い、もうそれしかない!って感じなんですが、この本に至っては、私は読んでるあいだ、ずーっとモヤってました。

理由はいろいろあって、まず、登場人物(動物)が多く、物語のように誰か一人の視点で書かれているわけではないのと、同時多発的に起きることを無理に時系列に落とし込んで書いてあるので、
「アレッ、この話の続きは?」
とか
「で、結局どうなったの?」
と思うことがたびたびあり、すごく散漫な印象を受けたのが一つ。

次に、社会人受験で入学してきた大山氏が犬部のシステムをどう改革したのか、ということや、活動再開に当たって何がどう改善されたのか、ということがつっこんで書かれていないことも、理由の一つ。

身勝手な理由で動物を捨てたり、犬部に押し付ける飼い主たちのことは、もちろん読んでて腹が立ったんですが、そこはまあ、だれでもモヤる部分だと思うので、この際ちょっと脇においときましょう。

すでに私がモヤっときた理由を二つ書きましたが、実は、私をモヤっとさせた問題は、まだあるんです。

私を最もモヤモヤさせたもの、それはずばり、このサークルのシステム。

「ワンオペ飼育」

ともいうべき、保護動物たちの世話のやり方です。

この本によると、北里大学のキャンパスは2箇所あり、獣医学部の学生は神奈川県で初年度の一般教養過程を修了した後、2年度以降は獣医学部がある青森県までエンヤコラ大移住しないといけないんだそうで、そんな理由から、基本、獣医学部生は一人住まいということになります。

そしてですね、犬部には、引き取った動物を世話するための設備が、学内にないんです。まあ、単なる部活(それも非公認)だから、仕方ないことではあるんですが。

しかし、それってつまり、

部員が、(一人住まいの)自宅で、一人で、世話をする

ってことなんですよ。

餌代や医療費も、一部、地域の人からの寄付や、獣医さんのご厚意もあるようですが、基本、自腹です。

何も問題がない成獣(または離乳後の幼獣)の面倒を見るなら、これほど楽しいことはないでしょう。故郷を遠く離れた一人暮らしのわび住まいに、可愛い天使が舞い降りたってなもんですよ。

が。

これが、問題行動や病気を抱えた、24時間介護が必要な動物、または離乳前の幼獣だったとしたら?

たちまちワンオペ育児ならぬ、ワンオペ飼育(介護)の始まりです。地獄の門が開かれた、的なやつです。

その最たるエピソードが、第10話、11話、13話にまたがって書かれている、「ホワイト」という犬の話。

ホワイトは激しい癲癇発作のせいで一度は安楽死さえ視野に入れなければならないような状態から、犬部の一部員に過ぎない池田氏の献身的看護によって奇跡的復活を遂げるのですが、発作の後遺症か、排泄場所に無頓着になり(自分の寝床で排泄し、汚物の上でそのまま寝てしまう)、さらに、食べ物に過度に執着するという問題を抱えてしまいます。
ホワイトはその後、池田氏の飼い犬ナナが血液性のガンにかかったため、大山氏のもとへ。そこから、H氏、高橋氏、その友人の岩木氏と転々と世話係を変え、最終的に岩木氏のもとでその生を終えます。

ホワイトのような問題を抱えている犬を進んで飼おう、世話しようと思う人は希でしょう。
そういう意味では、池田氏を始めホワイトの世話に当たった方々は皆、とても奇特な、心優しい人たちだったと言えます。
しかし、彼らは学生で、24時間犬の世話ばかりというわけにはいきません。
おまけに、池田氏はインフルで高熱の最中、犬部が愛護団体から借りているシェルターまで、人手が確保できないために一人で動物たちの給餌に通った(しかも、雪道を自転車で!)ということもあったそうで、これはもはや、「ブラック部活」もビックリのレベルですよ。

私は専門家ではないし、これはあくまで推測なのですが……結果としてホワイトの死につながった、最初の激しい発作については、飼い主であったQさんが投薬を怠った、あるいは、獣医師の指示に寄らず自己判断で投薬を減らしたのではないか?と推測しています。
保険が利かない動物の医療費は高いですから、飼い犬の病気について理解が浅いまま、症状が安定しているからと勝手に薬を減らしたりやめたりということは、充分ありえることでしょう。

さて、それはともかく。

ホワイトの死後、犬部は、ムックという噛み癖のある保護犬が部外者を噛んでしまい、責任問題から無期休部に陥ります。

そこからサークル内でのミーティングを重ね、周囲からの支援もあり、2009年の4月に活動再開で、文庫版あとがきには、犬部創設者である太田氏や大山氏ら卒業生の近況なども書かれていて、めでたし、って感じで終わってるんですが、個人的には

えっ、何も問題解決してなくね?

って思いました。

ワンオペ飼育問題も、ブラック部活問題も、解決策が提示されることなく、ただ「覚悟」という精神論の問題になってて、「はあ?」でした。

第16話で、「動物の命を救いたい。でも、自分の生活も犠牲にしたくない。」という後輩たちの言葉に対して、犬部創設当初からの部員である大山氏が、それなりの覚悟がないなら愛護なんてやめろ、と不満を述べてますが、そもそも犬部ってサークル活動ですよね?
サークル活動ってそこまでしてやることですか?
学生の本分は勉強ですよね?犬猫にかまけて単位落としてたら、元も子もなくない?

確かに、命を預かっているということについては、それなりの覚悟が必要でしょう。
しかし、だからこそ、たった一人で命を預かるようなワンオペ飼育はやめ、少なくとも二人一組で動物の世話に当たるべきなんですよ。お互いがお互いの相談役やヘルプになれるように。
そして、問題を抱えている動物については、それ以上の人数で当たるべきで、学内か学校のそばにシェルターを作るのが正解だと思います。

で、そうなってくると、いわゆる学生が気楽に参加するような意味での「サークル活動」としては絶対無理なんですよ。学校側の許可の問題もあるし。
ていうか、なんで「サークル活動」にしちゃうかな~って読んでいて思いました。

ちなみに、現在の「北里しっぽの会」は、ホームページによると、「学生ボランティア団体」ということになっているようですね。
「ワンオペ飼育」が解消されたかどうかまではわかりませんが、かなり組織だった運営がなされているようで、ひとまず安心しました。

春ディズニー2024・三日目

 楽しい旅行ですが、最終日となりました。 おまけに雨模様☔ この日はマジミュもクラビも一回目公演が午後1時以降。 で、エントリーしてみましたが… 結果、  全 滅  (# ゚Д゚)💢 春休みで混雑してるし土曜日だし、というのはわかりますが、それでも今回、三日間の旅行で  エ ン...