エノコログサは、いわゆる「ねこじゃらし」と呼ばれる、フッサフサな、ありふれたイネ科の野草です。
どれくらいありふれているかというと、道を歩いていてみかけない方が難しいくらい、本当にどこにでも生えています。
で、これが「食べられる」と聞いて興味が湧いたので、試してみました。
いざ、プチ人体実験!
ネットで調べてみると、エノコログサが可食だということはわりと知られているようで、試食ブログがたくさんヒットします(このブログもその仲間入りを果たすわけですがw)。
そのうちの一つに書いてあったのですが、エノコログサは、雑穀である粟(アワ)の原種だそうで、それなら人間が食べられるというのも納得がいきますね。
ただ、やはり米などと同じく生食では人の胃腸によろしくないようなので、衛生面からも加熱必須です。
調理方法は米と同じで、
①乾燥
エノコログサの穂が青い場合は、刈り取った稲穂をしばらく干すように、しばらく天日にあてて乾燥させないといけないそうですが、私は近所の公園で、ほどよく乾燥した穂を選んで5本ばかり摘んできました。トップの写真は、そのうちの一本です。
②脱穀
これは私だけなんでしょうかね~、穂の中に小さな羽虫がいたので、まずはそれを取り除くのが骨でした(穂を接写しなかったのは、虫がいたからです…)。
それから、乾燥したエノコログサの穂を指でもんで、ツブツブを採取。
粒はゴマよりも細かいので、鼻息などで飛ばさないように注意ですw
あと、エノコログサの細かい毛が一緒に取れるので、ピンセットや箸などで取り除きましょう。まあ多少残ってもOKです。
③洗浄
他のブログでは見なかったんですけども、虫がついていたことと、細かい砂埃とかついていたらいやだな~という理由から、私は洗浄を試しました。
が。
エライ目に遭いました…orz
賢明なる読者諸氏は、「濡れ手に粟」という言葉をご存知と思いますが、あれを実地で体験してしまいました。
もーう、手に小さい粒がくっつくことくっつくこと!
しかしまあどうにかこうにか、卵焼き器(小さいフライパンがこれしかなかったので)に粒を移して、いざ、加熱です。
④加熱
加熱は、弱火で5分くらいでいいと思います。
プチプチと弾ける音がして、白っぽかった粒がやや褐色になり、香ばしいかおりがしてきたらできあがりです。
こんな感じ。
さて、食感ですが、ゴマとか、ケシの実っぽい感じです。味は無味。
不味くはないですが、とりたてておいしいわけでもない…というのが率直な感想ですね。
縄文時代であれば、これも貴重な栄養源だったのかなぁとか、米もこんなふうに炒って食べていたのかなぁ、と、しばし古代の暮らしに思いをはせたのでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿