2022年1月13日木曜日

2022お正月ディズニー・三日目(1月5日)

 


さて、この日も前日同様、朝10時前ギリギリの入園となりました(;´д`)

本日は帰宅する日なので、あまり長くパークにいることができません。祈るような気持ちで朝11時35分開始のクラブマウスビートにエントリー。

結果↓


最初の写真をご覧いただいてすでにおわかりとは思いますが、最前列でした…!ヽ(=´▽`=)ノ

ちなみに、この日は家族全員、クラブマウスのエントリーに無事当選しました(≧∀≦)

当選確率を上げるためバラバラにエントリーしたので、座席は違いますが、同じ回に見ることができてよかったです!いや〜、神様っているんですね(≧∀≦)

さて、スタンバイパスですが、美女と野獣やベイマックスはもう夜のパスしかなかったので諦め、一日目に乗れなかったハニハンのパスをゲット。



ハニハンから出てきたら、ドリーミングアップの観覧待ちに入ります。開始30分前でしたが、なんとか最前列ゲットできました!



さて、ドリミが終わって、まだ少しだけ時間に余裕があったので、待ち時間が少なくてかつ今いる場所から近いウェスタンリバー鉄道へ。

冬で枯れ木が目立つため、あんまり「ジャングル」という感じでもないですが、まあそこはそれ。妄想力でカバーします笑

それにしても、いいお天気で暖かいとはいえ、屋外ライドはやっぱり寒かったのでした…(^_^;)
特に、ウェスタンリバー鉄道は鬱蒼とした木々の中を通るので、日陰が多いんですよね〜。暑い季節なら、涼しくてちょうどいい感じなのですが。

ウェスタンリバー鉄道を出たあと、しばしベンチで休憩してから、退園。帰阪いたしました。

今回の旅行ですが、やはり人が増えたな〜というのが正直な感想です。

とはいうものの、コロナ前ほどの混雑ではなく、パレード後もパーク内を自分が行きたい方角に移動できるし、何より女子トイレに行列がない!ということで、やっぱりまだ入園人数に制限をかけているんだな、と感じました。

コロナ前の繁忙期なら、パレードやショー後の人混みはもはや歩けないレベルだったし、冬の女子トイレの混雑っぷりはまじでアトラクションレベルでしたからね…。

ただ、プライオリティ・シーティング(座席の予約優先システム)がないレストランはかなり混んでました。ファンタジーランドのクィーンオブハートのバンケットホールなんか、アトラクション並みの行列ができてましたし。ディズニーのレストランって予約入れるの毎回大変なんですけど、やっぱり予約を入れておいて正解でしたね…。

初めてのお正月ディズニーは楽しかったけど、正直なところ、寒いし人も多いしで、年寄にはきつい旅でございました。朝は開園から1時間以内に入園しないとスタンバイパスを取れないし、フォレストシアターは結局今回も見られなかったし〜(# ゚Д゚)

見たいのに観覧できないショーがあったり、体験したいのに乗れないアトラクションがあるってやっぱりフラストレーションたまるし、「なんかもうディズニーいいや…」ってなりませんか。私だけか?他の人はこのモヤっとした感じをどうやって解消しているのか…。

とりあえず私は、そろそろディズニーは卒業して、温泉でまったりしたいな〜と思った旅でした…。

2022年1月12日水曜日

2022お正月ディズニー・二日目(1月4日)

 

旅行二日目。写真はホテルの窓から見た富士山とプロメテウス火山。

朝ごはんは食べすぎると動きたくなくなってしまうので、なるべく軽くすませたいところですが、ビュッフェなのでついつい食べすぎてしまいますね(;^ω^)

しかもなんと今回、朝ごはんにトマトライスがあったんです…!

スクランブルエッグとケチャップをトッピングして、セルフオムライスが作れるようになってて、これはもう食べるっきゃないよね!ということでいただきました!

たいへん美味しゅうございました(゚д゚)ウマー

しかし、さすがにおかわりは無理でした(^_^;)

お腹いっぱいになったら、早めにパークへ。何しろ、以前のファストパスシステムと違い、今のスタンバイパスは、「パスがなければアトラクションに入場できない」という厳格なシステム。しかも、できたばかりのソアリンは夜になっても絶対通常スタンバイにはなりえない大人気アトラクション。

なんとかギリギリ午前10時前に入園し、アプリを開いてソアリンのスタンバイパスをゲット!取れたのは午後8時以降のパスだったので、マジでギリギリでした(;^ω^)

パス取れてよかったけど、もうちょっと余裕を持って行動したいところです…(;´д`)


無事にパスをゲットできたので、心安らかにマリタイムバンド鑑賞✨

Youtubeに動画もたくさん上がっていますが、やっぱりライブはいい!

マリタイムバンドのあとは、子どもの希望で精力的にアトラク攻略(と言っても、パスなしで入場可能なものばかりですが)。

手始めにマーメイドラグーンのワールプールへ。次いでアラビアンコーストのキャラバンカルーセル、ジャスミン。ロストリバーデルタを抜けてポートディスカバリーへ行ってアクアトピア。回ってばっかり。まじで回転系大好きやな…。


ニモのシーライダーでちょっと休憩。シーライダーはランドのスター・ツアーズと同様、お話が何種類かあるので、その都度「今度はどんな話かな?」という楽しみがありますね。

ちなみに、この日のスケジュールはこんな感じ。


なかなかの充実っぷり。BBBは一人しか当選しなかったので、昨日と同様、子ども用となりました。

さて、シーライダー終了後はエレクトリックレールウェイでアメフロに戻ったら、ハーバーグリティングを鑑賞。


動画から切り出したので、画面下にスライダーが写ってますね。すみません…。

羽織袴姿のミッキーと、振り袖姿のミニー💖二人ともとっても素敵💖

(この日は強風のため、このあと午後三時以降のハーバーショーと、夜の花火は中止でした。残念…!)

ハーバーショー鑑賞後は、ヴェネチアンゴンドラへ。以前は「願いの橋」の下を通るとき、ゴンドリエーレさんが歌ってくれたんですが…(´・ω・`)

いつか再開することを祈っております。

さて、ゴンドラのあとはビッグシティ・ヴィークル、そしてミステリアスアイランドへ移動して海底2万マイル。


まだ櫻の予約(とBBB)まで時間があったので、再度アラビアンコーストへ行き、シンドバッドのセブン・ボヤッジへ。

わたくし、このとき生まれてはじめてディズニーのライドで爆睡するという体験をしてしまいました(;^ω^)めっちゃ眠かったもんで…

シンドバッドから出たら、そろそろ時間ということでアメフロへ戻って、子どもはBBB、私と夫は櫻へ。ですが、最後の方はだんだん時間が押してきて、ほとんど駆け足でした。予約(とBBB)に間に合ってよかった〜!

けど、これは教訓とせねば。予定があるエリアからはあまり遠ざからないこと!

櫻では私は天ぷら御膳を頼んだのですが、お正月ということでかなりボリュームあって、お腹いっぱいになりました。美味しかった(≧∀≦)ごちそうさまでした〜。

BBBを観賞し終わった子どもも合流し、全員食事を終えたら、ぶらぶらとタートルトークへ。これも毎回イレギュラーが発生する楽しいアトラクですよね。今回もたくさん笑わせていただきました!クラッシュの中の人、ありがとう!


さて、タートルトークから出たら、いよいよ本日の真打ち、ソアリンです。

なんと、待ち時間10分くらい。

昼間の大行列がウソみたいで、スタンバイパスの時間まであと2分くらいあったため、外でしばらく待たないといけないくらいでした(^_^;)

「夜はさほど並ばなくていい」と聞いてはいましたが、ここまで空いてるとは。これは、夜のパスで正解だったのかもしれません。

ソアリンから出てきたら、そろそろ閉園。

ホテルミラコスタの客室窓からゲストさんたちが振っている携帯のバックライトやペンライトにこちらも携帯のバックライトで応えつつ、ゲートへ向かいます。



そしてシャトルバスはやっぱりな〜の 大 混 雑 & 大 渋 滞 。

今回、大浴場の無料券をもらっていたのですが、部屋の外に出る気力が湧かなくて、結局この日も部屋風呂を使いましたとさ(;´д`)

三日目に続きます!

2022お正月ディズニー・一日目(1月3日)

 


行ってまいりました。我が家のディズニー旅行では、初めての!

お正月ディズニー!((o(´∀`)o))ワクワク

写真は言わずとしれたランドのゲート前花壇ですが、今回の旅行は天候にもめぐまれ、三日間ずーっと、こんな感じで素晴らしい青空でした✨

今回のお宿は、コロナ前の我が家の常宿、エミオン❤久しぶりにボンボヤージュに立ち寄り、スーツケースをホテルに発送したらパークへGO!

1日目は午後到着でしたので、当然のことながらスタンバイパスはすべて発行終了。

何度かキャンセル拾いを試みるも、当然のように画面は真っ白のままなので、諦めました。夕方以降、プーさんあたりが通常のスタンバイになることを祈りつつ。

到着時、フォレストシアターのエントリーは全公演受付終了。残念!

でしたが、クラブマウスビートはかろうじて一人当選ヽ(=´▽`=)ノそして当選チケットは子供に…(;^ω^)

さて、そうなると公演開始までどう時間を使うかですが、昼のメインパレード、ドリーミングアップも終了したあとだし、アトモスフィアもさほど見たいものがない。ノープラン。

困ったときの公式アプリということで、子供のお気に入りアトラクション、モンスターズインクの待ち時間をチェックしてみたら、30分!コロナ前は120分前後が当たり前、夜になって人が少なくなってもせいぜい50分だったのに!

喜んで早速行ってみたら、あれあれ?人がいないぞ〜?

なんといきなりシステム調整!公式アプリも「公演中止」に切り替わってました。こんなことってある!?(ノД`)シクシク

仕方ないので子供の(というか私も)お気に入りアトラクションその2、トゥーンタウンのロジャーラビットへ。

待ち時間15分でした。

このアトラクション、Qラインからしてクレイジーで大好きです。うちの子曰く、「このアトラクション考えた人、絶対なんか薬やってる」笑

ロジャーラビットから出たあとは安定のイッツアスモールワールド笑

スモワを出たところでちょうどショーベースの開場時間となったため、子どもはクラブマウスビートへ、我々大人は(私の希望で)すぐそばのホーンテッドマンションへヽ(=´▽`=)ノ

うちの子はなぜかホンテが嫌いで、一緒に入ってくれないんですよね〜…怖いのかな?笑

Qラインから見たお屋敷。いや〜いかにも怪しい感じでいいですね!笑

コロナのせいでプレショーがなくなってちょっと物足りない感じではありましたが、楽しかったです❤

ホンテを出たあと、クラブマウスビートを見終わった子どもと合流して夕食。

クリスタルパレス・レストランです💖((o(´∀`)o))ワクワク

コロナでしばらく軽食のみになってましたが、やっとメニューが通常にもどってうれしい!写真はデザート。どれもめっちゃおいしかったです(≧∀≦)胃袋4つくらいほしい笑


食後はエレクトリカルパレードの場所探し。トゥーンタウンやお城前など人気の観覧スポットは埋まってしまってましたが、「ウェスタンランドはわりとギリギリまで空きがある」という前情報を頼りに、キャストさんにも尋ねつつ探してみると、最前列ではなかったものの、無事場所をゲットすることができました(о´∀`о)

エレパ終了後はとりあえずフィルハーマジック。その後、カリブの海賊へ。

移動中にディズニー・ライト・ザ・ナイトが始まったので、しばし足を止めて花火鑑賞🎇冬の花火も素敵でした♪

カリブの海賊のあと、アプリをチェックしてみたら昼間停止していて涙を呑んだモンスターズインクが稼働していたので、そちらへ移動。


閉園間際でしたが、滑り込みセーフε-(´∀`*)ホッ

実はこのとき、並びながら公式アプリをもう一度チェックしてみたところ、ハニハンがスタンバイパスなしで乗れる状態でした…もっとちゃんとチェックしておけばよかった(ノД`)シクシク

モンスターズインクを出たあとでもう一回アプリをチェックしたら、「案内終了」(´・ω・`)仕方ないヨネ…

閉園時間となったため、パークを出てホテルへ。

シャトルバスめっちゃ混んでたorz

ホテル側もお客が減ってるから、バスの台数をギリギリまで減らしてるんだろうな…ということが垣間見える光景でしたね。

そして道路はびっくりするくらいの 大 渋 滞 。道路脇にはハザード点滅させて停車中(おそらく家族や友人を迎えにきた車)の 大 行 列 (# ゚Д゚)

駐車場料金高いから気持ちはわかるけどさ…せめて公共交通機関使おうよ…。


やっと到着したホテル。お正月らしいしつらえに疲労が和らぎますね💖

これにて一日目は終了。

お風呂のあとはタブレットで漫画読んだりして、寝てしまいましたとさ( ˘ω˘)スヤァ

二日目に続きます!

2022年1月10日月曜日

安田登『野の古典』感想

 



高校の国語教師から能楽師に転身された安田登氏による、古典の入門書。記紀神話から始まって、明治時代は新渡戸稲造の『武士道』に至るまで、日本の古典だけでなく『論語』なども取り混ぜつつ全24講義という構成になっています。

古典における昔の人たちの恋愛模様とか艶笑話あり、幽霊や妖怪など怪異譚あり。よく知っているはずの日本の昔話も、別の古典書籍には実は意外な結末が書かれていたりします。

たとえば、浦島太郎。『御伽草子』の浦島太郎は、一般的に知られている物語とは結末が全然違う!とか。

タイトルだけは日本史に出てくるから誰でも知っている、十返舎一九の『東海道中膝栗毛』が実は女色男色スカトロネタなど何でもありのエログロナンセンス小説だった!とか。

個人的に興味深かったのは、因幡の白兎=生贄説と、『論語』が書かれた当時、「惑」という漢字はなかったという話と、松尾芭蕉はなぜ旅に出たのか?という話ですね。

能や狂言のあらすじもたくさん書かれていて、それもおもしろかったです。能って寝てしまっていいんだ…(;^ω^)

筆者御本人から直接話しかけられているような親しみやすい文体と、教科書には載らない(というか、載せられない)けれど世間的には興味を引く、面白い題材が多くて(最終第24講の新渡戸稲造先生の話だけが少し堅苦しい)、すらすら読めてしまいました。

そういえば買ったまま積読状態になってる岩波文庫の『論語』が書棚にあったなぁ〜と思い出したので、この機会に読もうと思います!

田島列島『水は海に向かって流れる』感想


 

皆様、あけましておめでとうございます。お久しぶりの更新です。

最近は漫画もラノベも、ちょっとおもしろいと10何巻とか続くのが常識みたいになってて、途中から参戦するのは個人的に精神的ハードルが高いこのごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか。

この漫画はTwitterのタイムラインでおすすめツイートがめっちゃ流れてくるので買ってみました。全3巻。懐に優しい。

そして中身はというと、大変よかったので感想。安定のネタバレありなので、ネタバレ嫌いな人は読まないでね。

↓☆キケン☆ここからネタバレあり

●ストーリーは有り体にいうと

「W不倫した男の息子(15)と女の娘(26)がひょんなことで出会って恋に落ちる」

という、昼メロか?という話なわけですが、年齢差ゆえに考慮されているのか、全体にドロドロ部分は少なく、ふわっとした絵柄と作者氏の卓越したギャグセンスのおかげで、びっくりするくらいサラッと読めます。

絶妙なタイミングで繰り出されるジブリアニメのパロとか、某超有名漫画の名台詞などなど…。キミはどれくらい元ネタを知ってるかな?

物語冒頭で主人公・直達くんが拾う猫の「ムーちゃん(ミスター・ムーンライト)」も場面の緊張をほぐす癒やしになってます。猫大事。

最終巻あたりにはド修羅場とも言える場面もあるにはありますが、笑いに紛らせて最後まで突き詰めない場面転換で、読者の中には「それでいいんかい!」と中ぶらりんな気持ちになる人もいるかも。

でも、自分たちが「傷ついた子供」だからこそ、無垢なものを無垢なままに置いておきたいという榊さんと直達くんの優しさがわかる場面だなぁと私は思いました。

●W不倫の理由は不明

主人公・直達くんの父(熊沢父)と榊さんの母(榊母)の二人が不倫した経緯については、実は作中での説明はほぼ皆無です。たった1年で破局した理由についても、作中で熊沢父の「わがままを言ったら捨てられる」という台詞でほのめかされているのみ。

読者としては、「駆け落ちまでしてるんだから、なんか特殊な事情とかあるはずでは?」と説明を期待して読んでしまうのですが、二人がもともと築いていた家庭も、ごくごく一般的な「幸福な」家庭として描かれています。

でも、描かれないことで逆に、「特筆するほどでもない平凡な出会い」が、互いに既婚者であったがために「何の問題もなかった家庭を破壊させてしまう」という、恋愛に振り回される恐ろしさを際立たせていると思いました。

ここからは作品を読んだ上での私の推測ですが。

榊母は榊さんが言う通り「頭のいい人」で、プライドが高い人っぽい。榊さんの回想シーンでは榊母は一度も娘に謝ってない。むしろ「あなたも好きな人ができたらわかる」なんて、開き直っているようにすら見えます(じゃあダンナとの仲は冷めきってたんだネ…ってことになりますよね)。

一方、熊沢父は自分で自分を「ポンコツ」と言い、自分の妻に怒られたときも「もういいっ死ぬっ」と拗ねたりと子供っぽい。それ、不倫相手にもやったんだとしたら、そりゃ秒で捨てられるやろ…。

榊さんにも不倫のことを息子にバラしてないか念押しするし、あとさー、「もうヘンな下心とかない」という台詞。

さらっと!さらっと言ってるけど!それって逆に「下心あったときもある」ってことデスヨネ!?

言葉には気をつけようよ、熊沢父…。マジでBKなんだな…。

出来心で浮気して、盛り上がって駆け落ちしたものの、捨てられて一人になった熊沢父は孤独に耐えきれず、恥をしのんで元の家庭に(受け入れた奥さんの度量の広さよ…)、というところでしょうか。

直達くんの母方の実家に顔を出さないのは、嫁さんの両親から「二度とうちの敷居をまたぐな」とかなんとか言われたんでしょうな。当然の報い。

(私の素朴な疑問。「駆け落ち中、仕事どうしてたん?無職??」

しかしながら、榊母の行方を探すことで自分を「少しでもちゃんとした人間だと思いたい」とつぶやき、嫁さんが(間接的に)自分のせいで頭に怪我をして入院する羽目になったことで涙をこぼす熊沢父は、なんとなく憎めないんですよね〜。まあBKなんだけどな。

●榊母と榊さんの葛藤

熊沢父を捨てたあとの榊母は、娘から色キチと罵倒された一件もあり、自分のプライドもありで、おそらく一人で行きていく決意を固めていたのでしょうが、幼い娘を持つシングルファーザーと知り合って、元の家と同じ家族構成の家庭を築きます。運命の皮肉、ってやつですね。

他人の家庭を壊した罪悪感に苦しみながらも、新しい家庭で幸せ太り中の榊母。

ホンマに悪いと思ってる…?自分が娘やダンナに対してやったことについてはさほど後悔していないっぽくない?

榊さんから「この子の家庭をめちゃめちゃにしておいて」と言われて、直達くんに対しては「ごめんなさい」と言っている(あとでファミレスで出くわしたときにも、深々と謝罪。しかもけっこうな金額を直達くんに渡してる)のに、榊さんの

「怒らないのは許してるのと同じよ」

という台詞に対しては、

「千紗はこの先もずっとそうやって怒って生きてくの?お母さんは千紗に幸せになってほしい」

という言葉を返している。つまり、「怒らず許すことがあなたの幸せに通じるのよ」って意味デスヨネ〜?ずるくない?

説得してるつもりなんだろうけど、相手はもう子供じゃないので当然通じない。で、許してもらえないとなると

「あんたまともじゃないわよ」

と、逆ギレ。決裂決定。

しかもこの直後、榊母の今の娘(今カノ的な)が登場。たった一コマですが、榊母の愛情の対象がもはや完全に新しい家族に遷ってしまったこと(同時に榊さんや榊父の愛情を、彼女がもはや必要としていないこと)を印象付ける、重要な場面です。

W不倫と駆け落ちまでして周囲の人間を傷つけまくった挙げ句、榊母は愛情に満ちて、幸せそうな家庭を手に入れたわけですが、読者から見ると、「それって元の家庭とどう違うの?」という疑問が湧いてきます。そこに愛がなかったわけではなかろうに…と。

榊父が妻の出奔に驚いたり怒ったりせず淡々と受け入れて、ただ娘(榊さん)のことを「可哀想だった」と案じているのが、何とも切ない。

●直達くんのカツアゲと榊さんの怒り

カツアゲというと人聞きが悪いですが、要するにお金って万人にとって「価値のあるもの」の共通項だから、相手に「身銭を切らせる」ことでこちらも自分の気持を「区切る」ことができるんですよね。形のあるものとないものという違いはありますが、ある意味、「痛み」を分かち合ってイーブンな関係になる。

やり場のない怒りとか名付けようのないもやもやした気持ちをお金という形で解消するのは、ストレスコントロールにはいいやり方かもしれません。ちょっとドライかもとは思いますが。

でも、榊さんは不器用で、そういうことでは解消ができない人なんでしょう。それと、榊母の

「好きな人ができたらわかる」

という台詞も呪縛になってますしね。

あ〜、個人的にホンマとことん好きになれんわ、榊母。それはさ〜、子供が大きくなって恋愛したときに実体験として理解してくれればいい話で、不倫してるアンタが言うたらアカンやつ第一位ですから!

対して、熊沢母の懐の深さよ。ダンナが元不倫相手の連絡先を探してるって知ったときは逆上したみたいだし、息子から「大丈夫なの?」と言われて「わからん!」と返してますが、それでもダンナを追い出すでもなく、「UZEEE」と言いながらも一緒に暮らしている辺り、感服です。これも一つの愛の形、なのでしょうか。まあ今あるものを壊すのって、それなりにエネルギーが必要だしね。

ところで、個人的におもしろいな〜と思ったのは、熊沢父から巻き上げた(笑)金で直達くんが買ったのが「卵」ということと、彼が榊さんと二人で何度か(おそらくその卵で作った)ゆで「卵」を食べていること。

卵って、死と再生復活の象徴です。つまり、同じ傷を負う二人がそれを癒やし、乗り越えていくことが、卵によって予言されているのでは?と思いました。

●様々な恋愛の形

「不倫は文化だ」とか放言したバカヤロ様もいましたが、不倫は最も虚しい恋愛の形の一つと私は思いますね。周囲の人間関係をぶち壊すし、他人の恨みは買うし。

ただまあ、普通に恋愛してても誰かを我知らず傷つけていたということはあるでしょう。泉谷妹みたいな感じで。しかしながら、彼女の場合はなにせ入学して立て続けに3人から告られたという超絶美少女ですから、この先まだまだ幸せのチャンスは訪れるはず!

とりあえずは、榊さんと直達くんという10歳差カップルが、幸せになったらいいなと思ったことでした。結婚式とか挙げないだろうけど。だって榊父は自分の奥さんを寝取った張本人とご対面することになるし。めっちゃ気まずいヨネ…。

春ディズニー2024・三日目

 楽しい旅行ですが、最終日となりました。 おまけに雨模様☔ この日はマジミュもクラビも一回目公演が午後1時以降。 で、エントリーしてみましたが… 結果、  全 滅  (# ゚Д゚)💢 春休みで混雑してるし土曜日だし、というのはわかりますが、それでも今回、三日間の旅行で  エ ン...