2017年2月26日日曜日

映画『ドクターストレンジ』感想


もう3週間くらい前のことになるんですが、(書くのが遅くてすみません!)マーベル映画に新ヒーロー登場、しかも主演は「シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチ様!これは見に行かねば~ってことで、見て来ました!

てなわけで、ここから下は、ネタバレありありの感想です。



ストーリーは、おおざっぱに言うと、傲岸不遜な天才的外科医(よく似た人が日本の某マンガにもいたようなw)ストレンジが、交通事故で使えなくなった自分の手を治療するため、はるかチベットまで足を運び、「ドクター・ストレンジ」として超常的な能力を手に入れ、ついでに(?)世界まで救っちゃうぜ、というような感じです。

今までのマーベルヒーローたちは、SF世界の住人らしく、わりと科学的根拠にのっとってやってきたので、カルトに入信して超能力(魔法?)とか身につけちゃうドクター・ストレンジは、そういう意味ではちょっと毛色が違うなーという印象を受けました。

(ソーも超能力者じゃん、というご意見もありそうですが、あの人はほら、宇宙人だから。地球人じゃないから)

しかしながら、主人公が何らかの精神的挫折(友人の裏切り、肉親の死、などなど)を味わい、そこから人生の術を学び、愛と善の何たるかを知り、悪に勝利する、というマーベルヒーローの王道は健在ですので、ご安心を。

映画の見所としては、ストレンジの師であるエンシェント・ワンが、自分のために(というか、ひいては世界のためなんだけど)こっそり闇の力を利用していたり、そのことを知った兄弟子モルドが、その潔癖さゆえに、師の後を継いだストレンジと敵対するようになってしまったりという複雑な人間関係もさることながら、最初は自分の外科医としてのキャリアとプライドを取り戻すため、手の治療に文字通り東奔西走していたストレンジが、恋人クリスティーンに去られ、すべてを失って、己をもう一度見つめ直していく過程、でしょうか。

私が最も印象に残った場面は、カマー・タージに入門するために訪れたチベットで、暴漢に腕時計を奪われそうになったストレンジが、
「もうこれしかないんだ。最後の一つなんだ。ほかは全部、売ってしまって…」
と、必死に腕時計を守ろうとする場面です。

実は外科医だったとき、彼は腕時計コレクターで、引き出しの中に高級腕時計をいくつも持っている、という場面が交通事故前にさりげなく挿入されていて、鑑賞者は、
「ああ、あのコレクションの最後の一個か」
と思ってしまうんですが、あにはからんや、あとでその腕時計は、実はクリスティーンからの贈り物だったと映像でわかり、見ている方がほろりとなる、というしかけなんです。
ニクイね!

他にも、カマー・タージにはwifiが通じていて、そのパスワードが「Shambhala(シャンバラ。チベットの地底にあるといわれる、理想郷アガルタの都)」だとか、ニューヨークの街並みに、スターク・タワーwがちらっと映り込んでいたりとか、いろいろニヤッとさせられますよ。

そしてそして、マーベルシリーズ全編に登場する「インフィニティ・ストーン」!もちろん、この映画にも出てきます。
どこで?どうやって?かは、見てからのお楽しみw(ネタバレしないんかい!)

街が生き物のようにゆがんだり波打ったり、床の模様が動き出したり、とにかくド派手な3D映像で、劇場まで足を運んでホント良かった~!と思わせてくれる映画でした♪

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