2019年3月22日金曜日

キャプテン・マーベル見てきました

今回は(今回も、というか)ネタバレありまくりなので、映画を未見の方はご注意ください!

パンフレットの表紙がハンパなく輝いております(笑)

見に行って来ました、『キャプテン・マーベル』!
いやもう、マーベル映画に外れなしではありますが、今回も(多少のツッコミどこはあるものの)見に行ってよかったと思いました。

というか、来月『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』を見に行く予定の方は、この映画も見ておいたほうがいいです。

とりあえず見どころを箇条書きにしてみましたよ。



①スタン・リー氏追悼モードのオープニング

②劇中の時代が1990年代という設定。フューリーもコールソンも若い。

③猫に赤ちゃん言葉で話しかけるフューリー。

④フューリーが片目を失った理由がけっこうしょーもない。

⑤主人公、バース(地球人名キャロル・ダンバース)のパワーがチート級。

⑥クリー帝国とスクラルの力関係について。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」で敵役だったロナンも出てます。

⑦「アベンジャーズ計画」という名前の由来。

⑧『インフィニティ・ウォー』で、フューリーが消失する直前に操作していた「ポケベル」の意味と、四次元キューブ。そして『エンド・ゲーム』へ。


①スタン・リー氏追悼モードのオープニング
マーベル映画のオープニングクレジットといえば、ご存知の通り、歴代のヒーローたちがスライド式に現れつつ、ズームアウトしてMARVELスタジオのロゴが出てくるというアレですよね。
ところが今回のオープニングでは、画面に現れるのはヒーローではなく、すべてスタン・リー氏の写真。
MARVELスタジオのロゴもスタンの顔、顔。
そして画面が暗くなったと思ったら、「Thank you, Stan」というテキストメッセージが数秒現れて、本編が始まる、という具合になっていました。
マーベル・コミック伝説の編集長にしてエグゼクティブ・プロデューサーでもあった彼へのリスペクトがハンパない感じ。

もちろん、本編でのカメオ出演もあり。スタンは電車の中で、自分がもらった端役のセリフの練習をしているという設定なのですが、何度も繰り返されるそのセリフがなんとも暗示的でした。なんて言ってたかは、本編を見てのお楽しみ、ってことで。

ところで、マーベル映画ファンの中にはスタンのカメオ出演シーンを楽しみにしている人もいると思うのですが、彼が故人となった今、次作以降はもうカメオ出演はなくなってしまうんでしょうか。それはそれで一抹の寂しさを感じますね。
それとも、合成で続けるのか…今の合成技術なら、違和感なくできてしまいますからね〜、ありえるかも?

②劇中の時代が1990年代という設定。フューリーもコールソンも若い。
劇中に出てくるパソコンがWindowsなんですが、いわゆるCRTモニターで、画素が荒くて、とにかく懐かしさ満載です。
無論、スマホなんかあるはずもなく、携帯電話すら普及しておらず、フューリーがシールド本部との連絡に使っているのは、「最新式(当時)の双方向ポケベル」。

スマホで音声通話のみならずネットもメールもできる今から見れば、もはやギャグでしかありません…。

それにしても、二人とも若い!フューリーはアイパッチがない上、髪もあるし。私は最初、誰だかわかりませんでした(笑)
パンフレットのインタビューの中で、コールソン役のクラーク・グレッグが
「たぶん、何兆ドルもかけて僕を若返らせてくれてるんだと思うよ」
と言ってますが、顔のシワを消すくらい、今のレタッチ技術ならもっと安くでできるんじゃないかなぁ。

③猫に赤ちゃん言葉で話しかけるフューリー。
これも笑いどこですね。
バースの記憶を探るために侵入した空軍基地で「GOOSE(お馬鹿さん)」というネームプレートをつけた猫をフューリーが見つけるんですが、話しかける言葉が
「可愛いでちゅね〜」
という赤ちゃん言葉。
重厚を絵に描いたようなあのシールド長官ニック・フューリーにもこんな時代があったんだなぁという、ほのぼのエピソードです。

ちなみに、このグースという猫ですが、実は「フラーケン」という怪物です。

あと、マリアの家でバース=キャロルと食後の後片付けをしながらマー・ベル(クリー人で地球人名はウェンディ・ローソン。四次元キューブを使ったライトスピードエンジンを開発、クリー帝国に追われるスクラル人を密かに助ける計画を立てていたが、クリーに殺された)の話をしていたとき、
「マーベル(正確にはマーヴェレッツ)っていう歌手もいるぞ」
と言って、いきなり「Please Mr. Postman」を歌いながら踊りだして思い切りスベったりもしていますよ。

④フューリーが片目を失った理由がけっこうしょーもない。
シールド内では「四次元キューブをクリーから守ろうとして失った」というのが定説となっているようですが、実はグース(フラーケン)に引っ搔かれた傷が原因。
見た目は猫でも正体は怪物なので、地球上には存在しない菌とか毒とかを爪に持っていたのでしょう…医者に行っている暇もなかったし。いや、医者に行っても治ってたかどうか疑わしいですが。

ストーリーの後半でフューリーのところに大量の義眼が届きますが、彼がアイパッチのままでいることを選んだのはなぜなんでしょうね?
俗な言い方ですが、「箔がつく」から?

⑤主人公、バース(地球人名キャロル・ダンバース)のパワーがチート級。
バース=キャロルのフォトンブラストの威力は、おそらくマーベルヒーローの中で一二を争うでしょう。匹敵するのはソーくらいじゃないかな?ま、あの人も人間じゃないし。神だし。

原作の設定では三人兄妹の末っ子だそうで、劇中でも父親や兄、同級生の男子などと張り合っては失敗して「お前には無理だ」と言われる場面が、彼女の記憶として何度か出てきます。
そして映画のラストのほうでは、元上司で武術の師でもあるヨン・ロッグに
「この戦争は私が終わらせる」
と言い放って、またしても
「お前には無理だ」
というお決まりのセリフを言われるんですが、彼女は何も言わずに不敵に笑って、負傷している彼を乗せたポッドの発射スイッチを入れ、惑星ハラに送り返します。
そう、彼女は頑ななまでに不屈の精神の持ち主。
しかし、「無理だ」と言われて諦めていては、何も変わらない。何事も抗い、やってみなくちゃわからない。
バース=キャロルというキャラクターには、そんなメッセージがこめられているのだなぁと感じました。

⑥クリー帝国とスクラルの力関係について。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」で敵役だったロナンも出てます。
初手はとにかくスクラルが悪役で、
「見た目よろしくないほうが悪役か。ベタだなぁ。でも、クリーを支配してるシュプリーム・インテリジェンスも、なんかうさんくさ〜」
と思って見ていたんですが、物語が進むに連れ、戦争難民として宇宙を放浪する哀れなスクラル人と、彼らを追い詰める強大なクリー帝国という図式が見えてきて、善悪が逆転。
ロナンがクリー側として出てきた辺りで、もう決定ですよ。
うーん、でもこういうことって、現実でも起きそう…と、ちょっと考えさせられました。

それはさておき、死んだスクラル人を解剖している検屍官が「この身体は地球上に存在しない物質でできてる」というようなことを言っている場面があるんですが、個人的には

「地球上に存在しない物質でできてる=炭素系生物じゃない のに、なんで地球人類と同じヒューマノイド型なんだよ!!違う元素を元にしてるんなら、全然違う形状の生命体に進化する確率のほうが高いだろ!!」

と、心の中で盛大に突っ込ませていただきました。
ヒューマノイド型じゃないと視聴者がわかりづらい、感情移入できないというのは道理としてわかりますけど、科学的にどーしても納得いかないんですよ〜。

ロナンさんのコスも、あれってどうなんでしょうね。地球上の特定の地域の人たちから反感とか苦情とか来そうな感じですけど。

⑦「アベンジャーズ計画」という名前の由来。
これも物語後半で明らかになります。
何を隠そう、バース=キャロルが空軍時代に乗っていた飛行機の機体に書かれた名前が、
Carol "Avenger" Danvers
だったんです。

それでですね、クリーとの戦いのあと、シールド本部に戻ったフューリーが、クリーのような敵対的生命体から地球を守るため、バース=キャロルのような特殊能力を持つヒーローのチームを作る計画を考えているとき、たまたま彼女の空軍時代の写真を見て、それまで入力していた「Protectors」というのを削除、「Avengers」と入力しなおすんです。
そして流れる、あのアベンジャーズのテーマ曲。
かっこよすぎるやろ…!

⑧『インフィニティ・ウォー』で、フューリーが消失する直前に操作していた「ポケベル」の意味と、四次元キューブ。そして『エンド・ゲーム』へ。
あのとき、誰もが思ったはず。
「なんで今更ポケベル?それとも、ポケベル風の何か別のガジェット?」
と(私はポケベルとは気づきませんでした…だって、古すぎやん)。
そう、あのポケベルは、実はバース=キャロルがクリーの技術で作り変えた、宇宙のどこにいても彼女を呼び出せるという超時空通信機なんですね〜。

これはエンドクレジット後の映像になりますが、すっかり人がいなくなったシールド本部で、スティーブ、ナターシャ、サムの三人が、フューリーの残した「ポケベル」の電源を懸命に維持しているところへ、バース=キャロルが忽然と現れます。お呼びとあらば即参上…ではなかったみたいですが、宇宙の彼方から飛んできたならこんなもんか。
「ポケベル」を見たことがない彼ら三人の「あの通信機は何なんだ」的な会話がちょっとだけ笑えます。

そして、誰も行方を知らない四次元キューブ。実はグース(フラーケン)が飲み込んでまして、フューリーは
「必要なときがくれば現れる」
とかうそぶいてましたが、本当に、グースが「今こそそのとき」とばかりに吐き出します(きちゃない!)。
それも、フューリーの机の上に。
ネバネバの粘液と一緒に(うへ〜)。
もう机の持ち主はいないわけですが…いや、でも、これ絶対にエンドゲームのオチでしょう。戻ってきたフューリーが、机の上を見てグースに文句を言う、みたいな。

それはともかく、バース=キャロルに四次元キューブで、役者は揃った!って感じですね。量子論の申し子、アントマンも加わるらしいし、三次元空間に時間の概念を足したのが四次元ですから、エンドゲームはサノスによって滅ぼされない可能性宇宙を探す時空の旅となりそうな予感。エンドゲーム公開が楽しみです!

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