最近あまり耳にしなくなりましたが、一時期、多種多様な調味料の中からただ一種類のみを選んで偏愛するという、ケチャラーだのマヨラーだのといった人たちが世間の耳目を集めた時期がありましたね。
西洋出身のこれらカタカナ調味料は、これさえあれば何だってご馳走に変えてしまえそうなくらい強烈な存在感を放っているわけですが、彼らはそれを、自分が口にするありとあらゆる物に使うのみならず、あまつさえ調味料「だけ」を容器から直接食べるという蛮行にまで及び、一時期メディアでもてはやされて(?)いました。
彼らほどではないにしても、だれしも「好みの調味料」というものは存在するわけで、私の場合、それはズバリ、「酢」。
ボトル入りで売られているレモン果汁(というか、香り付きクエン酸)も素敵。
とにかく酸っぱいものが私は小さい頃から好きでした。
もちろん、それ「だけ」を飲んだりはしたことありませんよ。命にかかわるので。
しかしながら、母親が作った寿司酢をなめて怒られたり、紅茶にレモン果汁を入れすぎて親戚から変な目で見られたり、といった思い出には枚挙の暇がございません。
吸い物にお酢をたらして飲んだこともありました。
餃子のたれを薄めたみたいな味になっておいしいんですよ。
でも餃子を食べるときは、たれでなくお酢で食べるんですけどね。
これまで私が使ってきたお酢といえば、穀物酢、米酢、リンゴ酢と、たまに人様からいただくバルサミコ酢なんですが、どれが一番好き?と言われると、私は断然リンゴ酢。
穀物酢や米酢のようなとがった感じがなくて、まろやかでおいしい。
そしてお値段が手頃!(ここ重要)
黒酢やバルサミコみたいにばか高くない!
イタリアンのおしゃれなレシピでよく見かけるバルサミコ酢ですが、独特の風味があるので、私は正直なところ、どう使って良いのかわからず、もてあますことが多いんです…。
よく「アイスクリームにそのままかけるとおいしい」って聞きますが、あれは本当なんでしょうかね~?
私は使いあぐねて結局、シューマイやからあげにかけて食べてしまうんですが、これってやっぱり、バルサミコ酢を使いこなしている人から見たら、罰当たりな使い方なんだろな…。
で、今回、物は試しということで、ワインビネガーを初めて買ったんですよ。写真のやつ。輸入品はレトロなラベルがカワイイですね。
そして、ドレッシングとして使ってみてびっくり。
おいしい…
なんというか、お酢として味が濃厚というか。
ずっと前、イタリアンレストランで食べたサラダにかかっていたドレッシングと同じ味がする~!
そうか、どうやってもあの味が再現できなかったのは、お酢そのものが違っていたからなのねと、一人で感動、一人で納得。
買って良かった。10年以上前のドレッシングのナゾが氷解しました。
食べ物は、口に合わないとたいへんつらいことになりますが、こうやって好みにぴったりあてはまると、とてもうれしいものですね♪
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