2021年10月30日土曜日

『九尾の狐とキケンな同居』ネタバレ感想

 


アマプラでおすすめに上がってたので見てみました。

というわけで、以下、ネタバレあり感想です。

男性主人公がどちらも「妖怪」ということで、つい比較してしまうので『トッケビ』のネタバレも含まれます。ご注意!

『トッケビ』は見ていてツライ場面が多かったし、最後も結局、トッケビであるキム・シンは不老不死のままで、転生したヒロインと再会してもいずれ死別の運命が待っているんだろうなと思うと、個人的には「ハッピーエンド」にクエスチョンマークがつく終わり方だったんですが、この『九尾の狐とキケンな同居』(長いので以下『狐』)はコメディ要素が多くて気楽に見られたし、最後も「長老」(九尾の狐であるシン・ウヨのあだ名)がちゃんと人間になれたので、軽いラブコメ作品としては満点かなと思いました。

ストーリーの深みなんかは、『トッケビ』と比べるべくもないのがちょっと残念かな〜。

『トッケビ』ではウンタクがたんぽぽの綿毛を吹き飛ばす場面があるんですが、この何気ない場面が後々ストーリーで重要な意味を持ったりとか、そういう「読ませる」描写が『狐』にはあんまりなかったかと…。

ただ、700歳で人間になれたヘソンと、999歳という消滅寸前になっても人間になれない長老との対比は面白かったかな。

長老を心配してあれこれアドバイスしたり世話を焼くヘソンは、「だからこそ長老に先んじて人間になれたんだろうな」と思えたし。

不満があるとしたら、ヒロインのダムさんから玉を返してもらったあと、長老がダムさんの大学に教授として赴任する展開がちょっとご都合主義(;^ω^)

ヘソンまで大学に「編入」(?)してくるし(;^ω^)

まあラブコメあるある展開ではありますな。原作webコミックらしいし、ますますあるある。

ストーリー前半ではヨレヨレのTシャツにポテチの食べかすをつけてガハハ笑いしていたダムさんが、後半ではどんどん可愛くなっていくのも、個人的にちょっと残念でした😂でも大口でラーメンすするシーンは良かったです👍

大学のアイドル、ソヌ先輩や長老と浮き名を流すダムさんに嫉妬した女子生徒たちとの髪を振り乱した大乱闘も、ダムさんらしくてよかった😂

ソヌ先輩といえば、このドラマで不幸な人第一位。間違いなく。

長老を人間にするための「当て馬」として、ダムさんと運命の赤い糸で結ばれてしまった挙げ句、振られまくり、妹はダムさんの弟とカップルになるという…🙀

もし二人がこのままうまくいってしまったら、自分を振った女と親戚になるという地獄な未来が待ってるわけで、たしかにドラマの最初のほうではソヌ先輩は善人とは言い難い人物でしたが、ここまでくるとカワイソーとしか言いようがありません。

ドラマ後半は長老とダムさんのラブラブ場面もふんだんにありますので(まじでちょっとうんざりするほど…)、イケメンと美女のラブラブを堪能したい人、気楽に見られるドラマなのでおすすめです。

『トッケビ』のときも思いましたが、韓流ドラマはとにかく映像の背景(ロケーション)が素晴らしい。こういうところも「韓流」がウケる理由の一つかな、と思いました。

0 件のコメント:

コメントを投稿

紅蓮の禁呪152話「竜と龍・九」

 玄蔵は抗弁した。 「しかし黄根さん、魂縒のあとには昏睡があります。第一、今の紅子の身体は普通の状態じゃ……」  ところが、当の紅子はいつの間にかすっくと立ち上がっている。 「紅子?大丈夫なのか?」  ついさっきまでふらついていたのにと訝しみながら玄蔵は声をかけるが、彼女は焦点の...